名古屋市で生まれ育った私が言うのもおかしいが日本全国を旅して感じたことを率直に話すと…

よく昔こんな話を聞かされたことがある「名古屋で商売成功すれば日本全国どこへ行っても成功できる」という言葉を聞かされた。
私は若いころ東京に住んでいた経験もあるので、つい比較してしまうかもしれないが…よく仕事で東京へ行くことが多かったので、東京と比べてしまうのだが
名古屋のサービスはきめ細かい、東京は雑である
比較対象としては高級ではなく庶民がよく利用するサービス等で比べさせてもらう。
比較対象は公共サービスから商売の姿勢など様々であるが具体的に述べると…
- 公共サービス
- ホテルや飲食、レストラン等のサービス
- 人的サービス
様々なサービス
仕事で東京へ行くことが多かったので、つい東京と比べてしまうのだが全国も旅してきたので改めて言わせてもらう。
公共サービス(敬老パス)
【東京】東京では70歳以上が対象になるサービスだが所得が年間135万円以下の人は年間1,000円支払えば公共交通機関がサービスだがそれ以外の人は年間2万円くらい支払わないとこのサービスは受けられない。
【名古屋】名古屋では65歳に達すると敬老パスを申請できるようになる。
所得の差で多少異なるかもしれないが、例えば所得の少ない人では年間1,000円、所得の多い人でも年間5,000円払えば殆どの公共交通機関は無料になる。名古屋市内の交通機関、JR、市バス、地下鉄、私鉄などすべてが無料になる。
公共施設、例えば東山公園、徳川園、白川郷、名古屋科学館、市民プール、その他公共施設の入場料が100円で入場できる。
年配者にやさしい街、名古屋は高齢者にとって住みやすい街だと感じる。
飲食店
【東京】東京の喫茶店は人の出入りが多いことから店であまり長居ができない。
店内が空いていても1人で入店した時は他に席が空いていても1人用の狭いスペースに余儀なくされる。
そしてすべての空間が狭く体格の大きい人には向かない。トイレ等も狭く身動きがとりづらくスジをつってしまうこともある(地代が高いから仕方ないかも)
【名古屋】名古屋には喫茶店等で午前中に入店すればモーニングサービスというものが存在する。
最近では市内より近郊でよく見かけるが、例えばコーヒーを注文するとトースト、卵、野菜サラダ等がサービスでついてくる店などは珍しくない。
朝の喫茶店で地元民同士の交流の場になっているようだ。
そして席も揺ったりとしている。トイレは清潔で広い。
貧富の差
【東京】ある日、東京に出張に行った時である。街を歩いていたら、やたらスーツケースを引きづっている若者を多く見かけたことがある。さすが東京と思ったがよく観察すると身なりが女子も含めて今一のようだったので尋ねてみたら田舎から出てきて今日、泊まる宿もないと言う。マンガ喫茶に泊まるか売春がらみで泊まり歩いている若者もいるという。
山手線に乗っていても薄汚れたTシャツを着た親子が乗り合わせることも珍しくない。
名古屋では殆ど見かけない光景だ。
【名古屋】名古屋は平均化しているというのが私の印象である。特に富裕層という存在や極端に貧乏という存在はあまり見かけない。ただし名古屋は見栄っ張りが多い印象はうける。アパート暮らしで所得もそんなにないのにベンツを乗り回したり、東京ではベンツ乗る人は本当に金持ちだと思う。
名古屋の独身は親元から会社に通う人が多い。それに比べ東京の若者たちは故郷を背に自力で生活するので生活苦になる人が多いと思う。
接客サービスについて
【東京】人が多いせいか雑に感じる(高級店は除く)庶民感覚で行けるお店についても東京では雑というか逆に上から目線で客を見下す経験をよくしたものだ。
人口が多いので1人1人の接客サービスは雑になるのだろうか。名古屋でそんな態度で対応されたら、たちまち閑古鳥になると思う。東京は人口ボーナスのおかげで多少、対応が悪くても売り上げに影響が少ないのだろう。
【名古屋】名古屋は1人1人の客に対して接客が行き届いていると思う。東京に比べて人口が少ないので接客も必然的にきめ細かくなる。
店内においてもコンセントの使用が許可されていたり(東京ではありえない)お客に対して上から目線を感じたことは皆無だ。
最後に別に東京の事を嫌っているわけではないが、私が人生70年生き続けてきた個人的な感想である。若いときには東京に住んで楽しかったこともたくさんあった。逆に名古屋はつまらない街とも思っていた。そして歳を重ねた現在では名古屋は住みやすいと感じるようになった。
現在の私の気持ちは、もう東京には住みたいとは思わない。
これらは年寄りのたわごとと思って聞き流していただければ幸いです。